・朝、前髪が割れて”はげて”見えてしまう
・職場や学校で人の視線が気になる
・スタイリングが決まらず時間がかかってしまう
そんなお悩みはございませんか?
髪型が与える印象はとても大きく、その中でも前髪は人の視線が集中します。前髪が割れていると髪の薄さが強調され、「この人ははげているのではないか?」という印象を与えてしまう可能性があります。
僕は美容師歴15年で今まで約2万人以上の髪のお悩みを解決してきました。美容室のお客様でも「前髪が割れてしまい髪の薄さが気になる」というお声は少なくないのですが、実はちょっとしたことをするだけで簡単に解決できるケースもあります。今回は前髪が割れなくなる方法と髪の薄さ対策についてお話ししていきます。
この記事に書かれていることを実践すると、前髪の割れが解消され、朝のスタイリングが楽になり、自信を持って人前に出れるようになります。

ぜひマスターして快適な前髪ライフを送りましょう。
前髪が割れる事と薄毛は関係あるのか
そもそも前髪が割れる事と、薄毛は関係あるのでしょうか?
結論、関係あるケースもあるが、思い込みの可能性もある。
まず前提として、前頭部の髪が薄くなるほど髪は割れやすくなります。
髪の毛の本数が減ると、髪と髪の間に隙間が生まれます。その隙間があるからこそ、ちょっとした風や動きで髪が簡単に流れてしまい、前髪が割れる原因になるのです。
これを電車に例えると分かりやすいです。
- 空いた電車で吊り革を持たずに立っていると、揺れた時に体を支えてくれる人が周りにいないので、すぐに倒れてしまいます。
- 満員電車では、周りの乗客と体がくっつき合い、ある意味ささえ合うことで転びにくくなります。


髪の毛も同じです。本数が多いと、髪同士が支え合ってしっかり立ち上がり、割れにくい。
逆に少ないと、支えがないために倒れやすく、前髪の割れが目立ってしまうのです。
しかし、薄毛じゃなくても前髪が割れてしまう場合もあります。
髪が薄く無くても割れる原因
以下の理由で前髪が割れてしまう場合があります。
生え癖の影響を受けている


髪の「生え癖」とは、つむじや前髪、襟足などに出やすい“髪の生える向きによるクセ”のことです。毛穴の角度や毛根の方向が原因で、髪が自然にハネたり割れたりします。これはカット・縮毛矯正、・パーマでは直せません。
くせ毛の影響を受けている
くせ毛(クセ毛)とは、髪の毛が直毛と異なり、ハネやうねり、ねじれが生じる髪質のことです。”天然パーマ”や”天パ”とも呼ばれます。



“生え癖”と”くせ毛”は別物です
生えグセは髪が出てくる向きのクセ、くせ毛は髪そのものが曲がってる事を指します
汗をかく(濡れる)


額から汗をかくと前髪の内側が濡れます。
前髪が濡れると髪の毛同士がくっついて、隙間ができやすくなるので前髪が割れやすくなります。
夏の暑い時期、激しく体を動かす時みたいな汗をかきやすい日は、前髪を上げてセットすると、前髪が割れてしまうストレスが無くなります。
ワックスで前髪を立ち上げて、ハードスプレーで固定する事で1日中スタイルをキープする事ができます。
生えグセ、癖毛の直し方
前提として、髪の”生え癖”そのものを直すことは困難です。生え癖が強く、毎日前髪が割れてしまう人には、思い切って分け目のある髪型にすることをおすすめします。
とはいえ、「それができれば苦労しない」「どうしても分け目なしのスタイルに挑戦したい」と感じる方も多いかと思います。そんな方に向けて、以下の4つの提案をご紹介します。
朝のスタイリングで解決【簡単2ステップ】
以下の方法を実践することで、前髪の割れ癖が解消できる可能性が上がります。
毛穴を濡らす勢いで、しっかり濡らしましょう。
指の腹でこすりながら、中央に向かってドライヤーの風を当てて乾かす。
髪の毛は濡れてる状態から乾く瞬間に形が決まります。



髪のクセをリセットする一番のポイントはしっかりと濡らして乾かす事です。上手くいけば生え癖を緩和する事ができます。
カットで解決


前髪の割れ癖はカットで解消することもできます。割れ癖自体を直すわけでは無く、前髪を多く(厚く)作ることで割れ癖を誤魔化す方法です。これは美容室や理容室で髪型をオーダーするときに担当の技術者に伝えるだけでオーケーです。
オーダー方法は
「前髪の割れ癖を目立たないように前髪を重めにカットしてください」
と伝えてみてください。
パーマで解決


前髪の割れを直すのに効果が抜群なのがパーマです。前髪が薄く見える原因は髪の隙間なので、パーマをかけて髪にボリュームをつけるだけで、髪が割れづらくなり、自然なボリュームが出せます。
縮毛矯正で解決
癖毛の影響を受けてる人にはオススメの方法です。生え癖ではなく、髪自体の癖によって前髪が割れてしまう人は縮毛矯正で解決できます。
※縮毛矯正とは髪の癖をリセットし、ストレート(直毛)にする美容室のメニューです。
しかし、髪が細い人や薄い人がやると余計にペタンとしてしまうので注意が必要になります。安易にやらず、担当の美容師さんと相談の上で決めることをおすすめします。
薄毛予防(長期的対策)
髪が薄くなると前髪の割れに繋がりやすくなります。それを防ぐための秘訣は頭皮環境をよくする事です。



頭皮環境を整えることは、健やかな髪を保つうえで大切です。
頭皮と髪の毛の関係は畑に似ています。


頭皮=畑の土
頭皮は畑の土にあたります。
土が栄養不足だったり乾燥していたりすると、植物は弱くなりますよね。
同じように、頭皮が乾燥したり血行が悪かったりすると、髪に十分な栄養が届かず、細く弱い髪になってしまいます。
毛根=種
毛根は、畑に植える「種」です。
種がしっかり土に根を張れる環境が整っていないと、芽が出にくいし、出てもすぐに枯れてしまいます。
頭皮の状態が悪いと、毛根も育ちにくくなり、抜け毛や薄毛の原因になります。
髪の毛=育った植物
髪の毛は、土から栄養を吸って伸びる「作物」です。
肥沃な畑では作物が丈夫に育ちますが、やせた土地では細く短い植物しか育たないのと同じです。
水やり・肥料=生活習慣とヘアケア
畑に水や肥料を与えるように、髪も「血流(栄養)」「睡眠」「食事」「シャンプー・ケア」で育ちます。
これを怠ると土が痩せていき、いくら種(毛根)があっても髪は元気に育ちません。
正しいシャンプー選びが頭皮環境を変える
「自分に合ったシャンプーを選べているかどうか」が、頭皮トラブルを防ぎ、美しい髪を育てるための重要なポイントです。特に敏感肌の方は、成分や洗浄力に注意を払う必要があります。
どうやって自分に合ったシャンプーを見つける?
理想は、普段から通っている美容室や理容室のスタッフに相談することです。あなたの髪や頭皮の状態を一番理解しているのは、日頃から施術を担当している美容師だからです。
ただし、転勤や出張で行きつけの美容室がない、あるいはシャンプーを販売していないお店に通っている場合は、なかなか難しいですよね。
そのような場合でも安心してください。これからお伝えする シャンプー選びの2つのポイント を意識するだけで、自分に合うものを見つけやすくなります。
シャンプー選びの2つのポイント
① 程よい洗浄力
強すぎる「高級アルコール系界面活性剤(ラウレス硫酸Naなど)」ではなく、
・アミノ酸系
・タウリン系
といった、頭皮にやさしい洗浄成分を使っているかどうかをチェックしましょう。
→ これだけで、敏感な頭皮や乾燥しやすい方でも安心して使えます。
② 抗炎症成分の有無
例えば グリチルリチン酸2K のような抗炎症成分が入っていると、頭皮を健やかな状態にしてくれます。
敏感肌の方や頭皮トラブルが気になる方には特に大切な要素です。
僕が実際に使っているおすすめシャンプー
上記の条件を満たしていて、敏感肌の方でも安心して使えるのが 「ミュリアム クリスタル 薬用スカルプシャンプーS」 です。
- 抗炎症成分配合で頭皮の炎症を予防
- アミノ酸系洗浄成分で低刺激
- 乾燥しやすい頭皮にもやさしい
実際に、僕自身が毎日使っているだけでなく、4歳の息子も安心して一緒に使っています。家族で共有できるほど優しい使い心地が、このシャンプーの魅力です。






頭皮と髪への負担が少ない8素材フリーなのが使用していて凄く安心です。
- シリコンフリー
- パラベン(防腐剤)フリー
- 石油系界面活性剤フリー
- 人工香料フリー
- アルコールフリー
- フィノキシエタノール(防腐剤)フリー
- 鉱油物フリー
- 人工着色料フリー
使用感としては、泡立ちがとても良く、香りが癒されます。(ユーカリ・バラ・ラベンダー・スペアミントの精油でブレンドされているため、天然アロマならではの穏やかで上品な香り)
ミュリアム クリスタル 薬用スカルプシャンプーS 商品詳細&購入ページ
正しいシャンプーの方法と頭皮ケアの重要性
洗浄力が強すぎるシャンプーや過剰な洗髪は、皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥や炎症を引き起こすリスクがあります。髪や頭皮の健康を守るためには「適度な洗浄力」と「正しい洗い方」が欠かせません。
洗髪の基本ルール
頻度:1日1回が目安
方法:2度洗いを推奨
1回目の洗浄でホコリやスタイリング剤、皮脂の表面汚れを落とし、2回目で毛穴や頭皮の奥の汚れをしっかり取り除くのが理想です。
1度だけのシャンプーでは毛穴の汚れが残る場合があり、フケやかゆみ、抜け毛の原因につながることがあります。
なぜ1日2回以上は避けるべきか
洗髪回数が多すぎると皮脂を取りすぎてしまい、頭皮は不足を補おうと過剰に皮脂を分泌します。
その結果、脂漏性皮膚炎・慢性的なかゆみ・頭皮のベタつきといったトラブルの原因になる可能性があります。
食事・睡眠・生活習慣で髪を強くする
食事管理
頭皮環境を健やかに保つためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
特に脂質の過剰摂取は皮脂分泌を増加させ、毛穴詰まりや頭皮トラブルの原因となるため注意が必要です。
睡眠習慣
髪の成長には 1日7〜8時間の良質な睡眠 が推奨されます。
睡眠中は成長ホルモンが活発に分泌され、細胞修復や新陳代謝を促進し、毛髪の健全な成長に寄与するため、夜更かしは避け、規則正しい生活リズムを意識することが大切です。
美容室での定期的なカット
髪の成長スピード
髪の毛は 1か月におよそ1センチ 伸びます。
そのため放置すると長さや重さが増し、髪型のバランスが崩れやすくなります。
前髪が割れやすくなる理由
特に前髪は伸びて重みが出ると、分け目が目立ちやすくなり「割れやすい状態」になります。
これは髪の重さによって自然と左右に流れてしまうためです。
適切なカット周期
髪の状態を常に整えておくためには、1〜1.5か月ごとのカットが理想です。
定期的に整えることで、扱いやすく清潔感のあるスタイルを維持でき、同時に髪の悩みをその都度解消することができます。
それでも気になる場合の改善策
薄毛が気になる場合の改善策
気になる症状が続く場合は、セルフケアだけで対応するのは難しいことがあります。
その際は、AGAを専門に扱うクリニックに相談することが最も確実な方法です。
プロに相談するメリット
- 医師による診察で、頭皮や毛髪の現状を正確に把握できる
- 科学的根拠に基づいた治療法(内服薬・外用薬・メソセラピーなど)が選択できる
- 専門家の管理下で、安心して継続的な治療を受けられる
まずは無料カウンセリングから
多くのAGAクリニックでは 無料カウンセリング を実施しています。
気になる方は、まずは相談から始めてみるのがおすすめです。
まとめ
前髪が割れてしまうと「自分は薄毛なのでは?」と不安になる方も少なくありません。
しかし、実際には 生え癖・くせ毛・汗やスタイリングの仕方 といった要因でも簡単に前髪は割れてしまいます。
もちろん、髪が薄くなることで割れやすさが増すケースもありますが、必ずしも「前髪が割れる=薄毛」ではありません。
大切なのは、正しいケアを行い、頭皮や髪の状態を整えておくことです。
- 毎日の正しいシャンプー習慣
- 食事・睡眠など生活習慣の改善
- 定期的なカットやスタイリングの工夫
これらを実践することで、多くの場合は前髪の割れを改善できます。
それでも改善が見られない、または薄毛の進行が気になる場合には、専門クリニックの無料カウンセリングを活用し、プロに相談することが安心につながります。
まずは原因を知り、自分に合った対策を始めてみましょう。
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